contact

CONTACT

MENU

ALIVE Hospitality Design

株式会社アライブ・
ホスピタリティ・デザイン

ALIVE Hospitality Design Inc.

Message:2

設立へのメッセージ 2

Message:2

中弥生さんに寄せる言葉

代表 高野 登 氏

Message:2

人とホスピタリティ研究所

代表 高野 登 氏

ホテルマンにとってホテルを開業することは、アーティストが真っ白なキャンバスに絵を描いていく作業にとても似ています。違いがあるとすれば、アートの場合は、アーティストが一人で作業を進めることがほとんどですが、ホテルの現場は圧倒的にチームワークで進めていきます。その場合は、必ずリーダーシップをとる人が必要となります。そして、仲間とともに構想を練りあげ、役割分担を決めて、それぞれが自分の持ち場で最高の力を発揮します。そうやって、チーム一丸となり、ホテルという作品を創り上げていきます。そして、そのプロセスにおいて最も必要とされるのが「創造力」「求心力」「現場力」という三つの能力だと言えるでしょう。

だから、リーダーの立場になったならば、まずは自分の能力を磨く努力は絶対に欠かせません。さらに新しい人財を迎え入れて、新しいアイデアや考え方を取り入れていく度量も持たなくてはなりません。ただ、そうした創造的活動において、おおきな脅威となるものがあります。それは、現状に満足することと、安心領域にとどまることの二つです。だから、リーダー的な立場になればなるほど、変化を恐れずチャレンジし続ける姿勢が求められます。

中弥生さんという人物をひと言で表すとするならば、上記のすべてが見事に当てはまる人であるということです。現場を知り尽くした、豊かな構想力を持つプロフェッショナルであり、スタッフから慕われ信頼される、求心力をもったリーダーであるということ。そしてスタッフの可能性を引き出し、彼らが活躍できるステージを提供できる、稀有のリーダーであるということです。

中さんは、大阪のリッツ・カールトンの開業スタッフのひとりとして参画し、私は日本支社の責任者として、主にアトランタ本社(当時)との連絡・調整役を担い、さらに海外のリッツ・カールトンへ顧客を送客するという役割を持たされていました。だから同じ職場で常に一緒に働いてきたというわけではありません。それでも、開業前後を通して、お会いするたびに、最初に持ったキラリと光る印象が変わることはありませんでした。

リッツ・カールトンを離れたのちは、他のブランドでの他流試合を通して、知識とスキルを磨いてこられました。奈良のホテルの総責任者を任されたのちは、支配人としての度量にも重みが加わり、とうとう銀座の一等地のホテルで総支配人を務めるまでになります。最後は同じく銀座に立地する2件のブランドホテルの総支配人を兼任するところまで、ご自身のスペックを上げてこられました。

さて、昨今は他の業界と同様に、ホスピタリティ業界もグローバリズムの風にさらされています。こうした時代を先読みし、方向性を定め、価値観を共有できるチームを創り上げることはなにものにも代えがたい財産であり能力です。それらを兼ね備えた中さんが、ホテル業界を卒業し、新たなステージへと転身して、次なるチャレンジに取りかかる準備に入られたとのこと。見事な大英断だと思います。2019年は変化・胎動の年、そして2020年は行動と収穫の年の幕開けの年です。中さんの、これからの活躍が楽しみでなりません。友人のひとりとして、心からのエールを送りたいと思います。

フレッ!フレッ!中さん!(^^)